はじめに
今の自動車に乗って10年以上乗っていますが、段々とフロアマットが削れてきて、穴があいてきたのが、とても気になって困っていました。

運転時は、ブレーキペダルの真下くらいに右足のかかとを常に置いていますが、ここを支点にしてアクセルペダルも操作します。常に同じマットの場所でかかとを付けて操作していると、靴の角でフロアマットが削れてきます。一度、小さく穴があくと段々と穴が大きくなってきました。
フロアマットに穴があいてきますと、靴から落ちた土や小さな石が穴からすり抜けて落ちて、カーペットが汚れやすくなり、さらに運転操作のときにかかとが穴に引っかかって操作に支障が出てきます。
そうやって、段々と穴が大きくなっていくにつれて、見た目も悪くなってきました。補修前の穴の大きさは、約1.5cm×5cmの長穴でした。

フロアマットの補修方法を候補から選びました
フロアマットの補修方法を6つあげてみました。価格は、検討するときに想定した値段です。

1.新品の純正フロアマット(1台分)を買う。(2万5千円位) 1台セットでしか売っていなく価格もそれなりの値段がします。
2.中古の純正フロアマット(1台分)を購入する。(五千円位) オークションなどでは、1台セット売りが多く、運転席側だけ売っていることは稀です。
3.いまのフロアマットにゴム板をネジとナットで固定して補修する。(千円位) ゴム板が出っ張っぱるので、かかとが引っかかるかもしれず、運転に支障が出るのではと心配になります。
4.いまのフロアマットにマジックテープで固定する社外品のヒールパッドを付けて穴を隠す(5千円位) これもヒールパッドが出っ張っぱるので運転に支障が出るのではと心配になります。
5.いまのフロアマットにネジとナットで固定する社外品のヒールパッドを付ける。(三千円位) やはり、ヒールパッドが出っ張っぱるので運転に支障が出るのではと心配になります。
6.いまのフロアマットを黒ゴム接着剤で穴を埋める。(千円位) 穴を埋めるだけなので、うまくいけば出っ張りもなく良さそうなので、購入して補修することにしました。
補修方法は、6の黒ゴム接着剤を使って補修することにしました。採用したポイントは、①代わりのフロアマットの新品などを購入してもまた削れて穴があいてしまうのでもったいない。②フロアマットに出っ張りができるとかかとがひっかかり運転に支障が出るのが心配。という考えで、6のシンプルに穴を埋めて補修していくことにしました。
黒ゴム接着剤での補修の順番
黒ゴムの接着剤は、いくつかのメーカーから出ていますが、大きくわけて、靴底など専用のものと、一般的なゴム製品に対応しているものとありました。ロックタイトの黒ゴム接着剤は、「接着後もゴムのやわらかさ」ということと、用途がゴムの場所以外に布にも対応していたので、使ってみることにしました。

下記の順番で補修作業していきました。
1.洗車場のマット洗い機に5回位通して洗い、十分に土などを入念に落としました。
2.それでもまだまだ小石がマットにへばりついていたので、ほうきでたたき落としました。
3.接着剤が穴を伝ってうら面から漏れないようにするためにフロアマットのうら面にゴムマットをあ穴より大きい大きさに切り、ゴムマットを黄色いマスキングテープでしっかりとうら面から貼り付けました。
4.フロアマット(おもて面)から黒ゴム接着剤を1、2時間ごとに5回位に渡って、付属のヘラを使いながら、流し込み厚盛していく感じでやりました。(黒ゴム接着剤は揮発性なので、硬化すると半分近くに減る感じなのでそこにまた足す感じでした)
5.穴埋めが終わったら、ヒールパッドの四角い枠に沿ってマスキングテープを貼り、黒ゴム接着剤を流し込みました。
6.黒ゴム接着剤は、丸1日位で固まってきて、触れるようになりましたが、シンナーのような匂いが3日位経ってから取れてきたので、それから車に設置しました。1日位ですとまだまだスライムのような「プルンプルン」と柔らかいゴムですが、3日位経つと硬さも実用レベルのゴムの硬さになり、1か月経ったところでは、かなりカッチカチでも曲げも可能な丈夫なゴムになっています。
補修後、2ヶ月経過後の写真
フロアマット補修後(おもて)の写真です。1.5cm×4cmの長穴を埋めることができました。まだ凹んでいる部分をもう少し盛れば、もっと良くなるかもしれません。
さらに、また削れてしまうのを防ぐため、ヒールパッド風になるように穴があいていない広い範囲にも黒ゴム接着剤を塗っていきました。
2ヶ月使用した写真ですが、変わりなく使えていまして耐久性もありそうなので、このまま使えそうです。慣れてくればもっと奇麗な仕上がりになると思います。もし、また削れてきた場合には、また黒ゴム接着剤を厚盛すれば再補修もできそうです。


フロアマットのうら面は、補修後、このような感じになりました。このうら面にゴム板をマスキングテープを入念に貼り、おもて面から黒ゴム接着剤を5回位に分けて少しずつ流し込みました。最後に黒ゴム接着剤が硬化してから、ゴム板とマスキングテープを剥がしまして完了しました。

黒ゴム接着剤を使うときに注意したこと

1.黒ゴム接着剤は、プラモデルのラッカー薄め液のようなにおいがするため、家の外で作業することをおすすめします。今回は、家の外で作業をして、3日間位の乾燥も外で行いました。
2.素手で黒ゴム接着剤の作業をしたため、手に黒い汚れがくっ付いてしまい、2、3日ほど、黒い汚れが手から取れず、苦労しました。できるだけ、ゴム手袋をしてから、作業することをお勧めします。
3.黒ゴム接着剤をチューブから出して塗るときは、粘度がとてもやわらかいので、おもて面から流し込む場合、穴のうら面をゴム板とマスキングテープなどを使ってしっかり塞いでおけば大丈夫です。
今回、かなりの量の黒ゴム接着剤を使いましたが、まだ1/3位は残りましたので、再度の補修に使えそうです。

パッケージ裏面の説明事項(写真)

まとめ
✓ロックタイトの黒ゴム接着剤で自動車のフロアマットの穴埋めの補修をしました。充分満足のいく仕上がりでした。慣れてくるともっときれいにできると思います。
✓黒ゴム接着剤を使うときは、できるだけ家の外で使うことをおすすめします。
✓補修から2か月経過後に確認しましたが、フロアマットの補修した部分の耐久性に問題ありませんでした。
